「本物」は色褪せない
こんにちは。
占いCafe&Bar黒ねこさんのブログをご覧くださいまして、
誠に有難うございます。
11月に入り、朝晩はめっきり寒くなって来て温度差が激しいですね。
体調管理にお気をつけ下さい。
テレビで植物染めの特集を目にしました。
最初は気にもとめていなかったのですが、見ているうちにどんどん惹かれました。
染の文化はとても古く日本は縄文時代や
古代エジプトでも約三千年の歴史がある
そうです。
特に日本では平安時代が一番色の種類が多く作り出され、
何と色の名前には300~400種類もあるのです。
「そんなにも!」とびっくりしていたら、次々と色の名前が紹介されます・・・
御所染(こじょぞめ)、山藍摺(やまあいずり)、
紅の八塩(くれないのやしお)、揚梅色(やままももいろ)、
白藍(しらあい)、涅色(くりいろ)、葡萄染(えびぞめ)・・・
ネットに載っていた色分けでも赤(96)、緑(82)、黄(60)、
紫(57)、青(67)、黒白系(45)と、407色もありました。
全部はとても見れていませんが、どれもふりがながついていないと
読むことが難しい、まるで漢字検定1級なみです。
日本の色に込めた言葉のゆかしさ、どんだけ~と言いたくなります( ゚Д゚)
1865年にイギリスのパーキンで合成染料が製造され、安価で大量に生産出来る事からどんどん古来の手間暇かけた技法が敬遠されて、やがて20社ほどあった染物業はわずか5社となってしまいます。
そして現在、話が長くなるので大分端折りますが、
今はもう古い文献でしか残っていないその製造法を甦らそうと
何十年もかけて取り組まれています。
例えば「茜色」を作るのに、【茜草の根○○の量と米5升】
としか書いてなく、一緒に煮ても濁った赤で全く茜色になりません。
最近、やっと5年ぐらい前に【米酢】だと分ったのは先代から
研究して40年も経ってからだったそうです。
そして茜草が大変貴重で育てるのに苦労し、今までの研究に
全部費やして使い切ってしまったのだとか、、
次の収穫までに3年かかるそうです。
そこまでして出来たのはたった絹一反だけでした・・・
取り戻そうと何十年も2代に渡って研究され、テレビに映っていた当代の方は残念ながら昨年に逝去されたとのことです。
この方が今まで残した作品はイギリスの博物館に寄贈されました。
何故、そこまでの情熱を注いで、植物染を蘇らせる
意味・意義があるのでしょうか?
それは「色褪せない」ことでした。
天然の植物で染めた衣は1500年経っても、
一切色褪せていないのです。
それはまるで遥かな年数を隔てたのを全く感じさせない色鮮やかさです。
平安時代の貴族はお抱えの染師を持っていました。
それも一色事で「藍師」「紫師」というように・・・
それほど植物染は手間暇かけた貴重で高価な品物だったと
いうことですから、現代の化学合成したものではとうてい
太刀打ちできませんよね。
職人さんが言っておられた一言が心に響きました。
「どうせ、たかだか150~200年で消えてゆくんだ、知れてるよ」
(数百年をたかだかとは、スケールが大きくてカッコ良くないですか!?)
凡人は数日、数週間のことでも一喜一憂してしまうというのに・・・
「本物はいつまでも残るんだ、また甦るんだ。誰かが必ず掘り起こすよ。」
やっぱり「本物」という言葉には敏感に反応してしまいます。
其仙流は三千年の歴史がある、「本物の占い」です。
開運法など先代からずっと遥か昔から受け継がれたものを、その時代に合わせて常に改善・改良して研究をし続けています。
原理・原則がないものはこの世に存在し続けないのです・・・
今や訳の分からないような、へんてこりんな占いが
どんどん生まれています。
皆、「我こそ本物だ!」と主張しますが、果たして
「今」の要らないが後世に何千年どころか、数百年も
生き残るとは到底、思えません。
しかし、余りにも偽物が多すぎて「何が本物で、何が偽物」
なのか分からない時代になってしまっています。
もしかしたら「烏合の衆」にまみれてしまい、本物と認められて
其仙流が市民権を得られるのは私の代では叶わないかもしれません。
努力してもそれが運命だったら抗うことなく受け入れられます。
一番大事なのは「今目の前にいる相談者のお役に立つ」
ことが大前提ですから。
だからこそ、いつまでも生き残る
「本物」を見分ける目を養って行けるように人は努力を最大限にして、
成長するべきでしょう。
「本物」は色褪せず残るし、必ず世間に認められる日が来るはずです。
地動説を西暦1500年にコペルニクスが学術的に発表しましたが、
認められず100年も後にガリレオが実際に観測して正しいと実証されました。
世間が自然の理に背かなければ、歪まなければ「本物」は
また掘り起こされるのです。
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